創設60周年を迎えた広島東洋カープの歴代スター選手を顕彰するキャンペーン「カープの星」(中国新聞社主催)の除幕式が26日、広島市南区のマツダスタジアムであった。今回は1970年代に活躍した3選手の銅製レリーフが披露された。
初優勝から日本一へ、栄光の階段を駆け上った70年代。ファンは、江夏豊さん(62)、故三村敏之元監督、外木場義郎さん(64)の3選手をレリーフのモデルに選んだ。
ロッテ戦の開始前にあった除幕には、江夏さん、外木場さんが出席。2009年に61歳で亡くなった三村元監督の代理は、遺族の希望で緒方孝市コーチ(41)が務めた。
3人がそれぞれのレリーフ(縦46センチ、横32センチ)の幕を外すと、スタンドからは拍手がわいた。緒方コーチは「この場にいてほしかった」と三村元監督をしのび、「しぶとい打撃」を後輩に受け継ぐことを誓った。
除幕式に先だって、外木場さんは球場内の中国新聞ボールパークステーションであったトークイベントに登場し、3度のノーヒットノーランの思い出話を語った。江夏さんは控室で、79年の日本シリーズで九回裏無死満塁のピンチをしのいだ伝説の「21球」を振り返り、「一番楽しかったのが広島時代」と目を細めた。
3人のレリーフは27日、球場の大型スロープの柱に取り付ける。(松本大典)
【写真説明】「カープの星」70年代のレリーフ除幕式に参加した左から江夏さん、緒方コーチ、外木場さん(撮影・室井靖司)
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