タイトル「ひろしま 都心のあした」
  まちづくり論議「川端トーク」

    水辺活用 アイデア続々
 広島市の都心の魅力づくりを語る「ひろしま都心のあした 川端トーク」が、2004ひろしまフラワーフェスティバル(FF)最終日の5日、中区の元安川親水護岸であった。原爆ドームを対岸に望み、心地よい川風を受けながら話し合う―。そんな広島ならではの会場に、約100人が集まった。話題は、川とのつきあい方から平和記念公園の将来像にまで及び、先人から受け継いだ財産を新しい時代に生かすヒントを探った。

 雁木タクシー 川通り命名 平和大通り・平和記念公園
 川とのつきあい 会場の声 まとめ

進行役 話題提供者
藻谷浩介さん(39)
日本政策投資銀行地域企画部参事役
氏原睦子さん(37)
「雁木タクシー」メンバー
前田文章さん(43)
「川通り命名プロジェクト」メンバー
坪井直さん(79)
日本被団協代表委員
藻谷浩介さん 氏原睦子さん 前田文章さん 坪井直さん
もたに・こうすけ NPO法人ComPus地域経営支援ネットワーク理事。周南市出身。行政、経済団体などの委員多数。昨年度は講演、シンポなどに326回参加。平成の大合併前の約3200市町村のうち未訪は3村。データと実例に基づいた、特定分野に偏らない論理展開が身上。東京都在住。 うじはら・むつこ 地域計画プランナー。長野県出身。東京の設計事務所で、市民参画による公園や川の設計に携わる。98年に広島に移り、東区の自宅に事務所を構える。安芸区の里山あーと村のコーディネートのほか、全国でそばによる地域づくりを手伝う。 まえだ・ふみあき 地域計画プランナー。大阪市出身。東京のコンサルタント会社勤務時代、横浜、鳥取、宮崎などの地域計画に携わり、3年前に独立して広島へ。里山や水辺を現代の生活に生かすのがテーマ。中区の自宅に事務所を構える。 つぼい・すなお 20歳の時、爆心地から約1キロの路上で被爆。中学教諭時代から証言活動を始め、退職後の1993年から広島県被団協(当時は森滝市郎理事長)事務局次長。現事務局長。2000年から日本被団協代表委員。西区在住。

「水の都ひろしま」構想 護岸整備などハード面を主眼に国、広島県、広島市でつくった「水の都整備構想」(1990年策定)を見直し、2003年1月に策定。原案段階の02年7月、政府から都市再生プロジェクトの選定を受け、官民の「水の都ひろしま推進協議会」を発足させた。河岸緑地の規制を緩和して、「水辺のコンサート」やオープンカフェなどを展開。航路拡大や船上レストランも実現に向けて検討している。

主催 中国・地域づくり交流会、中国新聞社
後援 国土交通省太田川河川事務所、広島県、広島市


2004.5.17