ヨーロッパ

レジスタンス博物館(オランダ)

(08年4月28日)

◆広報担当 マージョレイン・マルフェルド

 オランダは、第二次世界大戦中の1940年5月から5年間、ナチス・ドイツの占領下に置かれました。この間人々は自由を奪われ、苦しい生活を強いられました。

 当博物館の目的は、占領軍の抑圧が次第に強まるなか、戦時下のオランダで何が起きたのか、また、誰がどんな方法で抵抗運動を行ったのか、などを次世代に伝えることにあります。つまり、人権や言論の自由、平等な社会の大切さなどを訴えているのです。

 博物館の入っている建物は1876年にユダヤ人聖歌隊の社交クラブとして建設されました。館内は、第2次世界大戦中の街の通りや壁などをレイアウトし、当時の雰囲気を再現しています。

 常設展示では、偽造された書類や、地下組織が発行した新聞、逃亡ルートや武装抵抗の様子、秘密情報活動など、あらゆる形の抵抗活動を紹介。英国へ逃亡した人が履いていたブーツや、抵抗運動に加わり捕まった女性が、監獄の段ボールで作ったクリスマスツリーなどを展示し、普通の人たちの暮らしと物語にスポットを当てて、人々が直面した苦悩を伝えています。

 その一方でアンネ・フランクの家から博物館まで歩き、「アムステルダムにおける迫害と抵抗」と「第二次世界大戦の記憶」をたどる小冊子も発行。また、日本軍の厳しい統治により、たくさんの人が苦しんだオランダ領東インド(現インドネシア)に関する展示もあります。

住所 Plantage Kerklaan 61, 1018 CX Amsterdam, The Netherlands
電話 +31-(0)20-620-25-35
ホームページ http://www.dutchresistancemuseum.org
休館日 1月1日、4月30日、12月25日
入館料 6.50ユーロ(約1000円)、団体割引有り(要予約)

(2008年4月21日朝刊掲載)

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館内はナチス・ドイツに占領されていた戦時中の雰囲気を再現している


次世代に向けた教育にも力を入れており、毎年たくさんの子どもたちが訪れる