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ドームと人、今年も撮る 写真家・宮角さん 平和公園で4―6日 '08/7/29

 二〇〇〇年から広島市の原爆ドームを訪れた人々のポートレートを撮り続けている庄原市出身の広告写真家宮角(みやかく)孝雄さん(60)=東京都小平市=が、今年も八月四日から六日まで、撮影に入る。(佐田尾信作)

 宮角さんは本業がファッション写真。祖父と父親が広島駅構内で被爆していることから原爆ドームにこだわりを持ち始め、二〇〇〇年一月一日を期してドームを訪れる人々を撮り始めた。負の遺産である原爆ドームが人と人を結びつけていることを直感し、これまでにミュージシャン石井竜也ら著名人を含む千人以上を撮影。旧日本銀行広島支店などで個展を開いてきた。

 目を閉じ、平和を念じてもらいながら撮った写真が多い。宮角さんは「それは仏像のイメージ。宗教間の争いを仏教が中和できないか、という私なりの思いです」と語る。

 四日から六日まで、終日、ドーム前で撮影する。特に老いゆく被爆者を撮りたい、と呼び掛ける。撮影には承諾を取り、撮影後は「原爆についてどう思うか」と訪ねる簡単なアンケートもする。宮角さんTel090(1662)7523。

【写真説明】この夏も原爆ドームを訪れた人々のポートレートを撮る宮角さん


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