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6ヵ国の対話求める 横須賀、原水禁など世界大会開幕 '08/8/3

 原水禁国民会議系の原水爆禁止世界大会は二日、神奈川県横須賀市であった国際会議で開幕。「東北アジアの非核化をめざして」を議題に日本、米国、中国、韓国の平和団体メンバーが議論した。

 パネリストの梅林宏道・ピースデポの特別顧問は、キッシンジャー元米国務長官らが「核兵器のない世界」を提唱するなど「米国にも変化が起きている」として、北東アジアから核をなくす運動を強めるべきだと主張。韓国の平和団体「参与連帯」のソー・ボヒョク氏は北朝鮮の核をめぐる六カ国協議に関し、「米韓、日朝関係を対話を通じて改善することが朝鮮半島の非核化に不可欠」と強調した。

 国際会議は約百人が参加。佐世保基地(長崎県佐世保市)に三月に寄港した米原子力潜水艦が微量の放射性物質を漏らしていたことが明らかになったのを受け、日米両政府に抗議するとともに、米原子力空母の横須賀母港化の撤回を求める緊急決議も採択した。四―六日に広島大会、七―九日には長崎大会がある。(金崎由美)

【写真説明】「東北アジアの非核化」への道筋について議論する原水禁系の国際会議


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