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被爆痕跡歩いて刻む 原爆資料館など地図作りの体験会 '08/8/4

 被爆の痕跡を訪ねてデジタル地図を作るワークショップが三日、広島市中心部であった。体験の継承を目的に、原爆資料館(中区)と地理情報システム学会中国地方事務局が主催した。

 児童や生徒計十一人が四班に分かれ、平和記念公園や広島城周辺などの担当ルートを巡った。二時間かけて歩き、慰霊碑や被爆樹木などを調べ、デジタルカメラで撮影した。

 資料館に戻り、班ごとにパソコンの地図作製ソフトを活用し、調査したデータを入力。地点名をクリックすると、写真と説明文が画面に大きく現れる仕組みの地図を作り、スクリーンで発表した。

 被爆者の奥本博さん(78)=中区=から被爆直後の様子も聞いた。佐伯区の安田女子高二年宇山朝子さん(17)は「多くの慰霊碑があることを知り、原爆の悲惨さを今まで以上に感じている」と話していた。(野平慧一)


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