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被爆証言14人分、HP追加 元長崎放送記者が収集 '09/7/31

 元長崎放送記者の伊藤明彦さん=今年3月に72歳で死去=がライフワークとして収集した被爆証言を紹介するホームページ(HP)で8月1日、新たな証言が追加公開される。若い世代への体験継承の願いをこめ、HPを訪れた人が証言の文字おこしに参加する仕組みを設ける。

 新たに公開するのは広島で被爆した8人と長崎被爆の5人、米国のビキニ水爆実験で被災した第五福竜丸の乗組員1人の体験談。伊藤さんが1970年代に収録した。

 2006年5月に開設したHP「被爆者の声」で、掲載済みの284人の証言に加える形で1日から順次、アップする。さらに肉声を聞きながら、画面上で文字を打ちこむことができるようにする。

 HPを管理している古川義久さん(54)=埼玉県所沢市=は「新しく掲載する証言は被爆後に重点を置いた内容となっている。被爆時だけが原爆の被害すべてではないことを実感してほしい」と話している。アドレスはhttp://www.geocities.jp/s20hibaku/(村島健輔)


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