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9ヵ国の留学生、本川小で証言聞きヒロシマを知る '09/8/7

 広島県内の留学生向けの平和フォーラムが、中区の本川小であった。韓国、ベトナム、メキシコなど9カ国28人が、被爆体験を聞き、意見を交わした。

 西区の己斐国民学校(己斐小)で被爆した山田玲子さん(75)=東京都=は、「校庭のヤナギの木の下敷きになった」と証言。全身にやけどを負った姉に、薬代わりのキュウリの薄切りを張って手当てした経験も語り、「原爆は人類を滅亡させる爆弾だ」と訴えた。

 広島修道大大学院(安佐南区)の中国人チョウ・ライさん(26)は「原爆は知っていても、人々の苦しみは知らなかった」と感想を述べた。他の留学生からは「核兵器廃絶の努力が必要」「復興の姿にあらためて驚く」などの声も上がった。ヒロシマの体験を母国へ伝えてもらうため、広島平和文化センターが主催した。4回目。(里田明美)


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