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■特集 米国編 核戦略の現状と展望
上下両院 議員事務所で聞く '05/5/30

 ■地中貫通型 議会に異論

 平和ミッションのメンバーは、首都ワシントンとオハイオ州コロンバス市で、上下両院の国会議員計四人の事務所を訪ね、核兵器開発をやめ、核兵器廃絶を実現するよう訴えた。

 ワシントンの中心部。壮麗な国会議事堂の脇に、下院の議員会館がある。そこで防衛予算配分委員会委員で民主党の女性議員マーシー・キャプチャーさん(オハイオ州)を訪問。議会中の議員に代わり、メンバーに対応したのは防衛政策担当秘書のリチャード・ショートさん(26)だった。

 二〇〇五年度、ブッシュ政権が予算を要求した地中貫通型核兵器の調査費は、下院が却下した。反対の急先鋒(せんぽう)は、ブッシュ大統領と同じ共和党のタカ派議員だった。要求額は今後五年間で約五億ドル(約五百二十五億円)に上る。「膨大な無駄に、共和党を含め下院は反対の声が強い」とショートさんは説明する。

 政府側は〇六年度も予算要求をするとみられるが、下院は再び却下する見通しだ。「ブッシュ政権は、民衆の声は移ろいやすいので、主張し続ければいずれは通ると思う傾向が強い」と話す。メンバーは「負けずに反対を」と申し入れた。

 昨年の大統領選ではブッシュ陣営が勝利を収めたオハイオ州。その州都コロンバスで、共和党のマイケル・ドワイン上院議員の地元事務所へ。秘書のスコット・コービットさん(33)に会った。

 核軍縮の促進を求めたメンバーに、コービットさんは「米国が核を捨てても、北朝鮮が核保有をあきらめる保証はない」と、現政権を支持する議員の立場を代弁した。

 被爆者の村上啓子さん(68)は体験を語り、「現在の米国は身勝手に見える。核廃絶を願う被爆地の思いを議員に伝えてください」と託した。他の議員二人の事務所でも、秘書らに被爆体験を伝えた。

【写真説明】ワシントンの議員会館で、メンバー(左側)に新型核兵器予算の無駄を説明するショートさん(左から5人目)


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