中国新聞


全国体力テスト広島県平均
中学生 目立つ運動不足
学校での時間確保課題


≪小中学生体力合計点の全国平均と広島県平均の比較≫
△=全国平均以上 ▼=全国平均以下
  小学 中学
男子 女子 男子 女子
2009年度 県平均 55.18 55.80 41.62 47.66
全国平均 54.19 54.59 41.36 47.94
△ 0.99 △ 1.21 △ 0.26 ▼ 0.28
08年度 県平均 54.55 55.11 41.14 47.81
全国平均 54.18 54.84 41.50 48.38
△ 0.37 △ 0.27 ▼ 0.36 ▼ 0.57

 文部科学省が小学5年と中学2年を対象に実施した2009年度の「全国体力テスト」で、広島県教委は17日、県内の公立小中学校の結果を公表した。成績を得点化した「体力合計点」の県平均の都道府県順位は、小学男子14位、小学女子16位、中学男子23位、中学女子27位。中学生では、1日の運動時間が全国平均に比べ大幅に短いことが分かった。

 テストは4〜7月、県内すべての公立小中学校の計4万9135人を対象に、握力や50メートル走など8種目を実施。生活や運動習慣についても聞いた。

 体力合計点(80点満点)の県平均は、小学男子で55・18点(昨年度比0・63点増)▽小学女子55・80点(0・69点増)▽中学男子41・62点(0・48点増)▽中学女子47・66点(0・15点減)。中学女子だけ低下した。

 1日の運動時間を尋ねたところ、体育の授業を除き「2時間以上」とした割合は、小学生は全国平均並みだったが、中学生は大きく下回った。男子は44・0%、女子は26・7%で、全国平均より男子が18・8ポイント、女子は17・2ポイント低かった。

 中学生の運動部加入率は男子84・2%、女子60・4%。全国平均をやや下回った。

 県教委スポーツ振興課は「中学生の運動時間の確保が課題。学校行事や遊びを取り入れた体力強化プログラムをまとめて、各学校に配りたい」としている。(永山啓一)

(2009.12.18)

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