ヨーロッパ

ノーベル平和センター(ノルウェー)

(08年6月16日)

◆コミュニケーションアドバイザー ヒルスティ・スヴェニン

 2005年6月11日、ハーラル・ノルウェー国王の指揮により、開館した。スウェーデン王室関係者も出席したセンターの開館式は、ノルウェーの独立百周年を祝う公式行事の一部として位置づけられた。

 国内で最も現代的な博物館であり、主にノーベル平和賞受賞者たちの画期的な活動を紹介している。戦争、平和、紛争解決などをテーマに展示。来館者がこれらの問題を自分のこととしてとらえ、考えられる。

 04年に平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんは「この建物の中を歩くと、誰もが世界をより平和にするために行動しようという気持ちになる」と述べている。

 「ノーベル・フィールド」コーナーで、1901年から今日に至るすべてのノーベル平和賞受賞者を紹介。動きを感知する100枚の画面や1000個の発光ダイオード、雰囲気のある音楽を流し、得難い体験ができる。対話式の「壁紙」には、平和賞受賞者やアルフレッド・ノーベルなどに関する約3000点の記事を掲載している。

 夏場は毎日、冬場は週末のみ、定期的にガイド付きの館内ツアーを実施。今月6日からは、ノルウェーの代表的な写真家が、世界各地のスラム街を撮影した写真展「われわれの生きる場所」を始める(来年2月まで)。

住所 P.O. Box 1894 Vika 0124 Oslo, Norway
電話 +47-48-30-10-00
ホームページ http://www.nobelpeacecenter.org/
休館日 夏季は毎日開館。9月1日-5月31日は月曜休館
入館料 80NOK(約1660円)、学生・シニア55NOK、16才以下無料

(2008年6月2日朝刊掲載)

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ダライ・ラマ14世はノーベル平和賞受賞者の中で一番最初に来館した=2005年6月(©Hakon Mosvold Larsen / Nobel Peace Center, Oslo)


「ノーベル・フィールド」コーナーに立つアル・ゴア前米副大統領とラジェンドラ・パチェウリIPCC議長=2007年11月(© Heiko Junge/Nobel Peace Center)


ネルソン・マンデラ氏は2005年6月、オープニングセレモニーの3日前にセンターを訪れた(©Hakon Mosvold Larsen / Nobel Peace Center)


ノーベル平和センターは古い駅舎(Vestbane駅)を改修してつくられた(©Hakon Mosvold Larsen / Nobel Peace Center)