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名乗り出待つ納骨名簿 原爆資料館など張り出し開始 '08/7/16

 広島市中区の平和記念公園にある原爆供養塔に眠る原爆死没者の遺骨のうち、引き取り手が、まだ見つからない八百二十三人分の納骨名簿の掲示が十五日から始まった。十月末まで、遺族の名乗り出を待つ。

 市がこの日からの掲示を依頼したのは、四十七都道府県など全国の二千十二カ所。広島市内では市役所ロビーや原爆資料館など、百六十三カ所に張り出された。爆心近くにあり、臨時救護所にもなった本川国民学校(現本川小)で看護にあたったという池田貞子さん(77)=南区=は「六十三年たった今でも、苦しみながら亡くなっていった人びとの姿を思い出す。一日も早く遺族が見つかってほしい」と願っていた。(岩成俊策)

【写真説明】広島バスセンターの掲示板に張り出された原爆供養塔納骨名簿


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