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中東から祈りの千羽鶴 イエメンの学生ら折る '08/7/17

 ▽協力隊員が懸け橋

 中東のイエメンから平和への祈りを込めた千羽鶴が、広島市中区の原爆資料館に届いた。首都サヌアの日本語教室に通う学生・社会人ら約五十人が、青年海外協力隊員の三谷千花さん(40)=愛知県出身=の呼び掛けに応じた。

 イエメン日本友好協会が開く教室で講師を務める三谷さんは、原爆の子の像のモデルになった佐々木禎子さんの生涯や像の建立にまつわる物語を知ってもらおうと、アラビア語と日本語のレジュメを配布。平和学習を続けながら約四カ月で千三百羽を折ったという。

 千羽鶴は「広島の平和の思いが伝わりますように」などと書いた日本語のメッセージも添えて郵送で到着し、十五日、資料館職員が原爆の子の像にささげた。三谷さんは「宗教や文化は違っても平和への願いは同じ。広島の市民にもイエメンの人たちの思いを知ってほしい」としている。(岩成俊策)

【写真説明】イエメンから届いた千羽鶴を、原爆の子の像にささげる職員


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