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友に家族に 誓う不戦 旧制広島一中・動員学徒の遺族ら '08/7/28

 八月六日の「原爆の日」を前に、犠牲となった旧制広島一中(現国泰寺高)の生徒と、学徒動員中に亡くなった生徒の慰霊祭が二十七日、それぞれ広島市中区で営まれた。参列した遺族や同級生たちは冥福を祈り、不戦を誓った。(山成耕太)

 国泰寺高であった慰霊祭には約二百人が参列した。校友会(生徒会)代表の二年門田慧さん(17)が「核兵器のない平和を目指します」とあいさつ。遺族や在校生は次々に生徒と教職員計三百六十六人を慰霊する「追憶之碑」に献花した。

 当時三年だった兄と一年だった弟を亡くした無職田中英子さん(83)=笠岡市=は「慰霊祭で兄弟に会える気がする。体が動く限り訪れたい」と語った。

 二十一校、約四千人を慰霊する被爆動員学徒慰霊慈母観音像の前であった慰霊祭では、遺族や同級生ら約二十人が焼香や献花をし、平和を願った。

【写真説明】献花をし、犠牲となった旧制広島一中の生徒の冥福を祈る参列者たち


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