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罹災者名簿の公開始まる原爆資料館 '08/8/2

 原爆で行方が分からなくなった人の消息をたどる手掛かりとなる「原爆罹災(りさい)者名簿」の公開が一日、広島市中区の原爆資料館東館地下で始まった。六日まで。

 一九六八年に広島東署で見つかった原爆死没者検視調書、周辺町村や病院の救護記録の写しなど計八十三冊。計二万三千三十九人分の一覧で名前を確認し、住所や死亡日時、救護場所などを閲覧できる。初日は一人が訪れたが、親族は確認できなかった。

 公開は六八年から毎年実施。昨年は六日間で三十四人が訪れ、六人が親族の被災状況を確認した。会場では原爆死没者名簿への登載申請や確認の受け付け、原爆供養塔納骨名簿の公開も始まった。(岩成俊策)

【写真説明】原爆で行方不明になった人の手掛かりを求め、今年も公開が始まった原爆罹災者名簿


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