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反核運動で連携強化 原水協系世界大会 '08/8/5

 ▽広島大会開会 原水禁系には6500人参加

 日本原水協系と原水禁国民会議系の二つの原水爆禁止世界大会は四日、広島市中区の広島グリーンアリーナで、それぞれ広島大会を開会した。ともに六日まで。二〇一〇年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向けた取り組みや東北アジアの非核化、反核運動の連携などを探る。

 原水協系の世界大会・広島の開会総会には、三十四カ国九十九人の海外代表を含め約六千八百人が参加。世界大会起草委員長の冨田宏治関西学院大教授はこの日閉会した国際会議で採択した、米国の核戦略を批判する宣言を報告した。

 海外代表として大会に初めて参加したセルジオ・ドアルテ国連軍縮問題担当上級代表は、決裂した前回の再検討会議では議長だった。「核兵器廃絶を求める運動は、失敗していない。辛抱強く続けることを誓い合おう」と訴えた。

 原水禁系は連合、核禁会議と共催する「核兵器廃絶2008平和ヒロシマ大会」を開会し、約六千五百人が参加した。連合の高木剛会長は次期再検討会議に向けて「前回を上回る活動に取り組む」とあいさつした。

 海外からの来賓を代表し、国際労働組合総連合(本部・ブリュッセル)平和・軍縮担当のクリスティン・ブロム氏は「今の戦争経済を、平和経済へと転換しないといけない」と強調した。

 二つの大会は、ともに五日、市内各地で分科会やフォーラムなどを開く。(城戸収)

【写真説明】海外代表からの発言が相次いだ原水協系の世界大会・広島の開会総会


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