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車窓に「あの日」重ね 被爆電車で証言聞く会 '08/8/5

 広島電鉄の被爆電車に乗って被爆証言を聞く会が四日、広島市であった。広島平和教育研究所の主催で、小中学生や保護者約九十人が参加。車窓の景色にあの日の惨状を重ね、核兵器廃絶への願いを新たにした。

 二班に分かれ、それぞれ中電前(中区)から別々の被爆電車に乗車。南区の比治山や広島駅方面を巡った班は、元教員下原隆資さん(78)=江田島市、西広島駅(西区)を往復した班は元団体職員山城光明さん(76)=熊野町=の体験を聞いた。

 広島二中(現観音高)三年時に校舎内で被爆、大けがをした下原さんは級友や両親に助けられた経験、焼け野原に多くの遺体が並んだ光景を語った。福山市の小学三年脇原華怜さん(9)は「絶対に戦争をしてはいけない」と感想を述べた。(岡田浩平)


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