中国新聞オンライン
中国新聞 購読・試読のお申し込み
サイト内検索
原爆で壊滅 旧中島地区の説明板を設置 '08/8/5

 広島市中区の平和記念公園の位置にあった旧中島地区四町の戦前のにぎわいや被爆状況を伝える説明板の設置が四日、始まった。慰霊碑のない元柳町にとり悲願の設置で、元住民が作業を見守った。

 元柳町ゆかりの六人が見守る中、本川橋から川沿い約五十メートル南の歩道近くに説明板を建てた。縦六十センチ、横九十センチ。ステンレス製で桜並木の写真や被爆直前の世帯地図が載っている。市はこの日、中島本町でも設置、五日は天神町と材木町の説明板を建てる。

 実家が歯科医院だった西明子さん(78)=廿日市市=は「子や孫、修学旅行生にも昔の町並みを伝えられる」と喜んでいた。説明板は国際ソロプチミスト平和広島が寄贈した。

【写真説明】設置作業が進む元柳町の説明板の前で町並みの記憶をたどる元住民たち


MenuTopBackNextLast