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原爆の脅威を留学生学ぶ 廿日市で平和ツアー '08/8/5

 被爆者から体験談

 廿日市市の民家に滞在しながら平和を考える「はつかいち平和ツアー」に参加する留学生が四日、市内で被爆者の体験談を聞いた。

 関東以西の大学で学ぶイラン、ミャンマーなど二十カ国の二十人。十三歳当時、爆心地から約一・五キロの広島市中区鶴見町で学徒動員中に被爆した池田精子さん(75)=安芸区=の体験に耳を傾け、「原爆は命だけではなく人間性も奪う恐ろしいもの」という訴えを胸に刻んだ。

 ウクライナのハルキフ市出身で筑波大に留学中のトカチェンコ・スビトラナさん(30)は「初めて聞く被爆者本人の体験に強い衝撃をうけた。母国でも伝えたい」と話していた。

 一行は一日に広島入り、中区の平和記念公園などを訪れた。五日まで滞在する。(鈴中直美)

【写真説明】池田さん(右奥)の被爆体験を聞く留学生


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