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同胞悼み平和誓う 韓国人慰霊祭に250人 '08/8/6

 韓国人原爆犠牲者慰霊祭が五日、平和記念公園(広島市中区)の慰霊碑前であり、約二百五十人が参列した。

 在日本大韓民国民団(民団)県地方本部の権五源(クォンオウォン)団長が、この一年に亡くなった五人を加えた二千六百三十三人分の死亡者名簿を奉納。「恒久平和が実現されるよう最善を尽くす」と誓った。民族衣装の女性たちの慰霊の舞や歌もあった。

 体調を崩して療養中の韓国原爆被害者対策特別委員会の姜(カン)文煕(ムンヒ)委員長(89)は式典前に訪れ、花を手向けた。

 慰霊祭は三十九回目で、碑を園内に移してからは十回目。運営を手伝った市立大一年黄靖子(ファンチョンジャ)さん(18)は「祖父母や父も被爆した。悲劇を伝えていく若い世代の責任をあらためて感じた」と決意を新たにしていた。(田中美千子)

【写真説明】韓国人犠牲者を悼み、慰霊碑に花を手向ける人たち(撮影・高橋洋史)


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