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被爆体験を紙芝居で披露 広島市西区の木村さん '08/8/7

 広島市西区草津浜町、元漁業木村秀男さん(75)が、近くの井口明神小で、自らの被爆体験を基に先月完成させた紙芝居を披露した。約四百二十人の児童が、六十三年前の惨劇に耳を傾けた。

 草津国民学校高等科一年だった木村さんは、建物疎開の作業場に行く途中、爆心地から約一・五キロの西観音町で被爆。同級生約五十人とともに大やけどを負った。腕に皮膚をぶらさげた状態で友人と逃げまどう姿などを計二十三枚の絵で読み聞かせた。六年の杉野聡士君(11)は「友達とあんな苦しい目にあうのは嫌だ。原爆はいらない」と話していた。(水川恭輔)


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