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心震わす平和の音色 高宮で演奏会 '08/8/7

 被爆エノキなどを素材にした木の笛「コカリナ」の演奏会が五日夜、安芸高田市高宮町の来原小体育館であった。「平和の灯のつどい」の一環でコカリナ奏者黒坂黒太郎さん(59)=埼玉県飯能市=らが演奏した。

 黒坂さんは、オートハープと歌を担当する妻の矢口周美(かねみ)さんと、平和や共生などをテーマにした十六曲を披露した。被爆エノキや地元の県天然記念物「原田のエノキ」の折れた枝で作ったコカリナでも演奏。約百二十人が聞き入った。

 つどいは来原コミュニティーづくり連絡協議会の主催で十回目。被爆者の講演を中心にしてきたが、高齢化で困難になり今年は演奏会にした。同小PTAの今田和哉会長(41)は「演奏が楽しめるのも平和だからこそ。被爆エノキの音は柔らかだが心に響く芯の強さを感じました」と話していた。(澄田真)

【写真説明】コンサートでコカリナを演奏する黒坂さん(奥右)


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