中国新聞オンライン
中国新聞 購読・試読のお申し込み
サイト内検索
願い込め平和の即興絵画 イラストレーター黒田さん '09/8/3

 2020年までの核兵器廃絶の道筋を示す「ヒロシマ・ナガサキ議定書」をテーマに、イラストレーター黒田征太郎さん(70)=北九州市=が2日夜、広島市中区の平和記念公園で、平和の願いを込めて絵を描いた。

 音楽などに合わせて即興で筆を走らせるライブペインティング。黒田さんは原爆ドームの対岸で、しの笛や津軽三味線の演奏に合わせ、縦70センチ、横50センチの紙に、きのこ雲と、きのこ雲を逆さにして花瓶に見立てたイラストなどを次々に描き上げた。約1時間で30枚を仕上げた。

 黒田さんは「核兵器のない世界の実現を祈りながら描いた。原爆ドームから力をもらい、いい絵ができた」と話していた。

 議定書普及を目指す広島の市民運動「YES!キャンペーン」の実行委員会(延本真栄子事務局長)が主催した。5日夜には、議定書をイメージして黒田さんが描いた絵本のイラストを原爆ドーム近くの元安川に投影する。(東海右佐衛門直柄)

【写真説明】原爆ドーム対岸で、即興で絵を描く黒田さん=2日午後7時35分(撮影・今田豊)


MenuTopBackNextLast