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広島訪れ平和誓う オバマ米大統領の母校から2人 '09/8/4

 オバマ米大統領の母校であるハワイ・プナホウ学園の生徒2人が3日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、被爆者の証言を聞いた。

 8月末から高等部3年に進むケイラ・ムラタさん(16)とケビン・チャンさん(17)。国立広島原爆死没者追悼平和祈念館で、爆心地から2・3キロ(現西区己斐東)で被爆した大林芳典さん(80)=南区=の体験談を動画に収め、メモを取るなどして熱心に耳を傾けた。

 チャンさんは「核兵器廃絶のために何かしたいとの思いが強くなった。他の学校とも連携して行動を起こしたい」と話していた。

 2人の来日は、プナホウ学園の日本語教師で広島市南区出身の被爆2世、ピーターソン・ひろみさん(60)が「被爆の実情を知り、広める機会に」と基金を設立して実現させた。同行しているピーターソンさんによると、今後も毎年2人ずつ生徒を広島に送り出す計画。今回は10日まで滞在し、6日の市の平和記念式典にも参列する。(馬上稔子)

【写真説明】原爆投下直後の様子を聞くチャンさん(手前左)とムラタさん(同右)


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