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争いのない世界願う こども代表3人が大役 '09/8/7

 広島市内の小学6年生3人が「こども代表」として、平和記念式典に出席した。「平和への誓い」を読み上げ、鐘を鳴らして、核兵器や争いのない世界の実現を願った。

 矢野小の矢埜(やの)哲也君(12)=安芸区=と五日市南小の遠山有希さん(11)=佐伯区=が、誓いを読んだ。今も続く被爆者の苦しみや世界の紛争に触れ「世界の人々に、平和への思いを訴え続けることを誓います」と、ひときわ大きな声で結んだ。

 祖母(83)から入市被爆の体験を聞き、不戦への思いが強い矢埜君。式典で大役を果たした後は「各国の人が集まり、平和への関心の高さを感じた」と笑顔を浮かべた。「緊張で震えが止まらなかった」と遠山さん。「広島の子どものメッセージが、世界に伝わったはず」と手応えを感じ取った。

 高南小の来島(きじま)圭介君(11)=安佐北区=は犠牲者への黙とうの間、遺族代表の高校教諭西村知子さん(35)=安佐南区=と平和の鐘を突いた。来島君は「亡くなった方の無念さを思いながら突いた。身近な平和活動に取り組みたい」と決意していた。(赤江裕紀、久行大輝)

【写真説明】平和の鐘を突く来島君(左)と西村さん


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