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禎子さんと祈る平和 原爆の子の像で碑前祭 '07/7/27

 広島市中区、平和記念公園にある原爆の子の像で二十六日、市内の小中学生が碑前祭を営んだ。被爆から十年後、白血病で十二歳で亡くなった佐々木禎子さんをしのび、同世代の子どもたちが平和の尊さをかみしめた。

 三十五校から約六百五十人が参列した。合唱や詩の朗読ですべての戦争犠牲者をいたみ、折り鶴をささげた。生徒代表の幟町中三年土井健至君(14)は「ヒロシマの子として平和の大切さを世界に発信し続けるため、学び、考え、行動しましょう」と呼び掛けた。

 続いて原爆資料館東館地下で交流会を開き、禎子さんの幟町小時代の級友川野登美子さん(65)=中区=から「禎ちゃん」との思い出を聞いた。安佐中三年金広絵梨香さん(15)は「家族や友人を大切にするなど、身近なことから平和に取り組みたい」と思いを新たにしていた。(田中美千子)

【写真説明】原爆の子の像の碑前祭で詩を朗読する子どもたち


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