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修学旅行でヒロシマもっと知って 新潟・長野の教員を招く '07/7/27

 修学旅行の誘致促進に取り組む広島、呉両市などが招いた新潟、長野両県の中学校教員十人が二十六日、広島市中区の国立広島原爆死没者追悼平和祈念館で、平和学習の研修を受けた。

 一行は追悼祈念館のボランティアが朗読する被爆体験記に耳を傾けた。「体中にガラス片が突き刺さり、切り裂かれ、血しぶきが出た」など当時九歳だった少女の過酷な体験記を目を閉じて聞き入り、六十二年前のあの日に思いをはせていた。

 また、学徒動員中に亡くなった子どもの弁当を再現した修学旅行生向けメニューを味わい、戦時中の暮らしの一端を学んだ。

 初めて広島市を訪れた新潟市立上山中の石附敏明教諭(45)は、被爆地で平和や核兵器廃絶について学ぶ意義を再認識したとし、「若いうちに広島に来るべきだ」と力を込めていた。一行はその後、呉市の大和ミュージアムを見学した。

 県外の教員を招く事業は、広島、呉の両市などがつくる実行委が昨年から始めた。二回目の今回は初日の二十五日に厳島神社(廿日市市)を訪問。最終の二十七日は、お好み焼き作りを体験する。(岡田浩平)

【写真説明】ボランティア(左端)が朗読する被爆体験記に聞き入る教員


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