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罹災者名簿の公開が始まる 原爆資料館で2万3039人分 '07/8/2

 原爆で行方不明となった親族の消息を知る手掛かりとなる「原爆罹災(りさい)者名簿」の公開が一日、広島市中区の原爆資料館東館地下で始まった。六日まで。

 名簿は一九六八年に広島東署で見つかった原爆死没者の「検視調書」や周辺町村の救護記録の写しなど計八十三冊、二万三千三十九人分。会場にある罹災者一覧で親族の名前を確認した上で、該当者の住所や死亡日時、救護場所などを閲覧できる。初日は確認に訪れた人はいなかった。

 公開は六八年から毎年実施している。昨年は平和記念式典の前日や当日を中心に六日間で五十二人が訪れ、うち九人が親族の被災状況などを確認した。

 会場ではほかに、原爆死没者名簿への登載申請や確認、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(中区)への遺影登録も受け付けている。(岡田浩平)

【写真説明】親族を捜す人のため公開が始まった原爆罹災者名簿


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