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保有国は核軍縮を 原水協など世界大会 原水禁などは分科会 '07/8/6

 日本原水協などと、原水禁国民会議などの二つの原水爆禁止世界大会は五日、広島市内でそれぞれ集会を続けた。

 原水協などは中区の広島厚生年金会館で国際会議の閉会総会を開き、核兵器廃絶への連帯を呼び掛ける「国際会議宣言」を採択した。

 宣言は核保有国に対し、核軍縮への取り組み強化と核兵器全面禁止条約締結への協議開始を要求。「核兵器廃絶の願いと行動を世界各地で広げ、国際政治を動かそう」と強調している。

 原水禁系は中区のYMCA国際文化センターなどで、七つの分科会や、連合、核禁会議との共催シンポジウム「被爆者援護の強化にむけて」を開いた。

 世界の核被害者をめぐる分科会で真下俊樹神戸外語大講師は、一九六〇年代にフランスがサハラ砂漠で行った核実験について報告。「地下核実験の爆発が地上に噴き出した跡に、今もがれきが放置されている。ずさんな除去作業により、多数の軍人や遊牧民が健康被害を受けている」と訴えた。(金崎由美、久保木要)

【写真説明】核兵器廃絶への連帯を訴える宣言を採択した原水協などの国際会議


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