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平和式典に新風 高校生5人が鶴の折り方指導 '07/8/7

 「原爆の日」の6日、平和記念式典が開かれた広島市中区の平和記念公園では、初めての企画が試みられた。ボランティアが折り鶴の作り方を指導したり、公園内を案内したりし、海外などから訪れた人たちに「平和のおもてなし」。海外の子どもが参加した交流会もあり、詩の朗読や合唱などで県内の児童、生徒と平和を発信した。

 平和記念式典に参列した多くの外国人に折り鶴を通し、平和の大切さをかみしめてもらおうと、広島市は原爆資料館本館下の式典本部横に「折り鶴コーナー」を設けた。ボランティアの高校生5人が折り方を教えた。

 昨年、本部を訪れて作り方を聞いた外国人に市職員が教えたところ、好評だった。今年はあらかじめ応対できるよう、留学経験のある高校生に協力を呼び掛けた。

 英語力に自信があるという生徒たちも「角を対角線で折る」など日常会話にない表現で苦労することも。山陽女学園高等部(廿日市市)3年の山本麻衣さん(17)は「佐々木禎子さんの話をして、感謝された」と交流の広がりを喜んでいた。(岡本圭紀)

【写真説明】式典に参列した外国人に折り鶴の折り方を教える高校生


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