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核兵器廃絶へ広島の祈り 長崎犠牲者追悼の慰霊の会に120人 '07/8/10

 長崎原爆の日の九日、犠牲者を追悼する「慰霊の会」が広島市中区の原爆資料館東館であった。入館者や広島の被爆者たち約百二十人が平和を祈り、核兵器廃絶への思いを新たにした。

 参加者は大型テレビで長崎の平和祈念式典の中継を見守り、長崎に原爆が投下された時刻の午前十一時二分に全員で黙とうした。

 会では、米国立公文書館などに眠っていた原爆被害を記録したカラーフィルムを市民がカンパで買い戻す運動でつくられた記録映画「にんげんをかえせ」も上映された。東京から家族三人で訪れた公務員張替桂子さん(50)は「長崎市長の平和宣言に心打たれた」と話し、二男の中学一年遼君(12)は「核兵器廃絶を訴えていかなくてはいけないと思った」と力を込めた。

 慰霊の会は広島市と広島平和文化センターが開き、今回五回目。(森田裕美)

【写真説明】長崎への原爆投下時刻に合わせ黙とうする参加者


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