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核不拡散の方策探る 原水禁・原水協などの世界大会で論議 '07/8/9

 原水禁国民会議などと日本原水協などの原水爆禁止世界大会は八日、それぞれ長崎市内で分科会やシンポジウムを開催した。核不拡散・核軍縮で日本が担うべき役割や、国内外の被爆者援護について意見交換した。

 原水禁系は連合、核禁会議と共催で「東北アジアの非核化」を議論。非政府組織「ピースデポ」代表の梅林宏道氏は、北朝鮮に核開発を断念させるには「米から核攻撃を受けないと保障する必要がある」とし、地域の非核地帯条約を実現するよう、日本政府に努力を求めた。

 会場の原爆資料館前では、平和への思いが書かれた木片一万五千個を積み上げる企画もあった。参加者は「平和」「核兵器廃絶」などと思い思いにしたため、「木片の壁」に加えていた。

 原水協などの大会も分科会やシンポジウムを開催。広島、長崎の被爆者らとの連帯を深めるための分科会では「日本に戦争を繰り返させないため、戦争被害に対する国家補償という位置付けで原爆症認定を行うべきだ」などの意見が出た。

 二つの世界大会は、九日に閉会式や平和行進、署名活動を行う。(金崎由美)

【写真説明】平和への思いを木片に書き込み、積み上げる参加者たち(長崎市の原爆資料館前)


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