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虐殺の痛み、広島と共通 エルサレム副市長来訪 '08/7/19

 ▽「核廃絶」市に賛同

 パレスチナなどとの緊張状態が続くイスラエルの首都エルサレム市のイガル・アメディ副市長(52)が十八日、広島市役所を訪問し、三宅吉彦副市長と会談した。二〇二〇年までの核兵器廃絶に向けた道筋を示す「ヒロシマ・ナガサキ議定書」への賛同署名に、前向きな姿勢を示した。

 宗教行事への参加のために来日したアメディ副市長は「ホロコーストを体験したユダヤ人には、原爆を投下された広島の痛みが分かる」と強調。エルサレムで九月、世界各地の市長を招いて国際会議を開く計画について説明し、その参加者に、賛同署名を募る考えを明らかにした。

 イスラエルは国際社会からは、事実上の核保有国とみられている。アメディ副市長は取材に対して「国家と都市は別。ヒロシマと一緒に平和を目指したい」と話した。広島市には二十日まで滞在する。(田中美千子)


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