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つなぐ サダコの心 「原爆の子の像」建立50年 '08/7/26

 広島市中区の平和記念公園にある「原爆の子の像」が建立されて今年が五十周年。二十五日、市内の小中学生たちが恒例の碑前祭を営み、被爆体験の継承を誓った。

 碑前祭は二十回目の節目。三十一校から、約四百七十人が集合した。二歳で被爆し十年後に白血病で亡くなった像のモデル、佐々木禎子さんが生きる希望を託したという折り鶴を手向け、合唱や詩の朗読を披露した。

 アピール文を発表した生徒代表の幟町中三年杉原茅(かや)さん(14)は半世紀前、像の建立運動を担った先輩たちが作ったビラを読み上げ、「原爆で犠牲になった人たちの思いに耳を傾け、私たちが平和を創(つく)りあげていこう」と呼び掛けた。(岩成俊策)

【写真説明】建立半世紀を迎えた「原爆の子の像」の碑前祭で、詩を朗読する中学生たち=25日、平和記念公園(撮影・今田豊)


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