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慰霊碑の一部が破損 中区新天地、通行人見つける '08/7/31

 広島市中区新天地にある「堀川町原爆慰霊碑」が倒され、一部が破損していたことが分かった。管理する町内会の「堀川町本通会」は三十一日にも広島東署に被害届を出す。

 中央通りの歩道にある慰霊碑は、地域で被爆死した百八十五人を悼むために一九五八年に建立。碑文を刻んだ直方体の石(高さ八十五センチ)を台座に据え、さらに石の上にブロンズ像が載っている。二十五日午前一時ごろ、ブロンズ像と石が横転しているのを通行人が見つけた。

 同署の調べでは碑文のある側の石の表面が縦十五センチ、横十三センチにわたって欠けた。サラリーマン風の酔った複数の男が上に乗って遊んでいたとの目撃情報があり、引っ張るなどするうちに台座から外れて、滑り落ちたとみている。

 堀川町本通会の生長俊幸会長(57)は「先人が思いを込めた慰霊碑になぜこんなひどいことをするのか」と憤っていた。会の積立金で修繕するという。

【写真説明】正面の石の一部が破損した慰霊碑。何者かが横転させたが、今は起こしている


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