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被爆者の苦難を追体験 広経大の70人、避難路たどる '08/8/3

 広島経済大(広島市安佐南区)の学生ら約七十人が二日、原爆投下後に被爆者が中区の爆心地周辺から似島(南区)まで逃れた道筋をたどり、苦難を追体験した。

 一行は平和記念公園の「平和の鐘」前を出発。原爆ドームや袋町小に立ち寄り、広島港からフェリーで似島に渡った。コースは全長一七・五キロ。

 広島港では当時、救護に当たった福田安次さん(83)=南区=が「肌や髪が焼けただれた人を船に乗せて何回も似島に渡った。平和な世界を維持してください」と願いを託した。

 同大の岡本貞雄教授のゼミで学ぶ学生が企画。同大四年の高山公嗣さん(21)=安佐北区=は「歩くことで、平和の尊さを再発見した」と話していた。(安部慶彦)

【写真説明】学生に負傷者の搬送の様子を説明する福田さん(左端)


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