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「8・6」滞在者受け入れ 広島市立大に無料キャンプ場オープン '08/8/4

 六日の平和記念式典や関連行事に参加する国内外の旅行者のために、広島市が開設した無料キャンプ場「Hiroshima peace camp 2008」が三日、広島市立大(安佐南区)の運動場でオープンした。「原爆の日」をはさんで、七日まで受け入れる。

 この日はまず、広島大や広島修道大を中心としたボランティア約二十人が原爆ドームをかたどる直径約四メートル、高さ二メートルのモニュメントづくりをした。日没後に周囲にたき火をし、交流の場となる。日が暮れた午後七時半ごろから利用者が相次いで姿を見せ、ボランティアの広島大大学院生小松真理子さん(31)らが歓迎した。

 オーストリアの現代美術作家アクセル・トップファーさん(31)は「幼いころ原爆の惨状を学んで以来、八月六日に広島を訪れることが念願だった」と話していた。期間中、七カ国の外国人十四人を含む延べ六十四人が利用予定で、コンサートやディベートで交流を深める。市は平和記念式典に出席するためのバスも運行する。(岩成俊策)

【写真説明】キャンプサイトの受付を済ませ、笑顔をみせるトップファーさん(左)


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