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広瀬地区住民、死没者を追悼 広島 '08/8/4

 広島市中区の広瀬地区社会福祉協議会(吉森巌会長)は三日、地元の広瀬小で原爆死没者慰霊祭を営んだ。住民や卒業生たち約三百人が出席し、一九四五年十二月末までに亡くなった旧制広瀬国民学校の児童や住民約五千人を追悼した。

 黙とうの後、吉森会長が「核兵器の廃絶を訴え、恒久平和を祈ります」とあいさつ。六年花田莉久君(11)が「たくさんの人々の犠牲の上に平和があることを忘れず戦争の悲惨さを伝えたい」との誓いを読み上げた。出席者代表の四人が千羽鶴を慰霊碑に手向けた。

 国民学校五年の時に広瀬北町の自宅で被爆した寺本貴司さん(73)=廿日市市=は「一緒にいた母は十五日に亡くなった。悲惨な事実があったことを伝えていきたい」としみじみと語っていた。


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