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被爆証言をDVDに 長崎の高校生国内外15人収録 '08/8/6

 核兵器廃絶を訴えて署名活動を続ける長崎市の高校生たちが、国内外十五人の被爆証言を収録したDVDを完成させた。五日には、インタビューした被爆者二人と平和記念公園(広島市中区)で再会。「今伝えたい あの日からのメッセージ」と題した作品を手渡した。

 広島、長崎各六人と韓国、米国、ブラジル各一人の証言をそれぞれ二十数分にわたり収めている。撮影は昨秋から始め、地元の大学生の協力で編集した。

 平和記念式典を翌日に控えた公園では、活水高三年香田理奈さん(18)たち三人が、協力を得た山崎寛治さん(80)=広島県府中町=と豊永恵三郎さん(72)=安芸区=に会った。

 香田さんは「原爆を知らない多くの若い世代に広めたい」と張り切り、今月下旬に署名とともに作品を国連欧州本部(スイス・ジュネーブ)に寄贈すると報告した。山崎さんは「取り組みに敬意を表したい」と喜んだ。

 五枚一組の作品は四十セット制作。協力を得た被爆者全員に贈るほか、貸し出しにも応じる。問い合わせはファクス095(822)5253。(森田裕美)

【写真説明】DVDを被爆者の豊永さん(右端)と山崎さん(右から2人目)に手渡す高校生たち


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