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8年ぶり首相が訪問 広島・倉掛のぞみ園 '08/8/7

 福田康夫首相は六日、平和記念式典に参列後、舛添要一厚生労働相とともに広島市中区の原爆資料館を見学。さらに、安佐北区の原爆養護ホーム「倉掛のぞみ園」を訪問した。

 福田首相は原爆資料館で、秋葉忠利市長と前田耕一郎館長の説明に神妙な面持ちでうなずいた。被爆後の街の模型や惨状を伝える写真などの前で足を止め、「ひどいもんだ」などと小さくつぶやいていた。約二十分の見学を終えて「温故創新」と記帳し、「十分に見られなかった。また来たい」と言い残したという。

 のぞみ園への首相訪問は二〇〇〇年の森喜朗首相(当時)以来、八年ぶり。大ホールに集まった八十三人を前に、福田首相は「平和記念式典に初参加し、二度と繰り返さない誓いを思い起こした。みなさんの健康を祈っている」とあいさつ。終始笑顔で、入園者の代表に見舞金や花束を手渡した。(武内宏介、加納優)


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