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世界へ不戦誓う こども代表が宣言 '08/8/7

 広島市内の小学六年生三人が、平和記念式典にこども代表で出席した。「平和への誓い」を朗読し、平和の鐘を鳴らして、不戦への思いを強くした。

 誓いを読んだのは、吉島東小の本堂壮太君(12)=中区=と幟町小の今井穂花(ほのか)さん(11)=西区。「世界の人々に、平和のメッセージを伝えることを誓います」。まっすぐ前を見据え、声を合わせた。

 今井さんが通う幟町小は、被爆から十年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さんの母校。「先輩」からの学びを胸に、大役に臨んだ。「争いのない世の中になるよう、声を発し続けます」

 毎年、原爆資料館に足を運ぶという本堂君も「僕たちの思いはきっとみんなに届いたはず」と声を弾ませた。

 川内小の倉西桃子さん(11)=安佐南区=は、遺族代表の廿日市市職員西寿実(かずみ)さん(47)=西区=と午前八時十五分、鐘を突いた。

 倉西さんは、事前に銀山町(中区)で仕事中に被爆した祖父から体験を聞き臨んだ。式典後、「亡くなった被爆者の方に安らかに眠ってほしいと願いながら、鐘を打ちました」と振り返っていた。(貞末恭之、永山啓一)

【写真説明】平和の鐘を突く倉西さん(左)と西さん


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