広島市を訪れた運動選手や競技団体のメンバーに被爆の実情を知ってもらいたいと、市スポーツ協会は、全国規模の大会での資料展示などを決めた。
七日に東区スポーツセンターで開幕した全日本大学対抗卓球選手権大会。大会関係者や選手たち約千二百人が出入りする二階ロビーに、広島の被害の概要や世界の核情勢、平和への取り組みを伝える写真ポスター三十枚を掲示した。原爆資料館(中区)のリーフレットも配布。最終日の十日まで続ける。
長崎大三年の長山尚史さん(21)=長崎市=は「原爆や平和について考える良い機会になると思う」と真剣なまなざしを注いでいた。
協会は「試合後はぜひ資料館にも足を運んでほしい」と呼び掛けている。今後も実施していく考えだ。(森田裕美)
【写真説明】原爆被害を伝える写真パネルを見つめる選手たち
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