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式典に最多の59ヵ国参列 被爆証言聞く '09/8/7

 広島市中区の平和記念公園で6日あった平和記念式典には、市の招きに応じて各国の駐日大使や総領事らが参列した。初参列のイスラエルを含め、過去最多の59カ国に上った。

 ロシアのリャボフ・オレグ総領事(47)は「ロシアと米国が率先して努力しない限り、核兵器のない世界は実現しないとあらためて感じた」と感想を話した。

 15年前に激しい紛争を経験したボスニア・ヘルツェゴビナのフアド・ジディッチ臨時代理大使(52)は「私の妻も両親を失い、記憶は生々しい。ヒロシマは復興へ向けてどう困難を克服したかを教えてくれる」。東ティモールのドミンゴス・サルメント・アルベス大使(45)も「より良い未来を目指し、ヒロシマのように過去を記憶したい」と述べた。

 式典後には33カ国の51人が「ひろしまを語り継ぐ教師の会」会長の松島圭次郎さん(80)=佐伯区=の被爆証言を聞いた。イスラエルのニシム・ベンシトリット大使(59)は「米国を憎まないが原爆を憎む、との言葉が印象的だった」と話していた。(桑島美帆、加納亜弥)

【写真説明】式典に参列した各国の外交官たち


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