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「戦争反対」被爆者らの思い、灯籠に託す 湯来中生 '09/8/7

 広島市佐伯区の湯来中の生徒47人が6日、地元の湯来原爆死没者慰霊式で、被爆者たちから平和を願うメッセージを集めた。一部は同日夕、手作りした灯籠(とうろう)に飾り付けて広島市中区の元安川へ流した。

 湯来町和田の慰霊碑前であった式には約100人が参列した。生徒たちは、和紙を持参。メッセージの記入を参列者に依頼し、被爆者たち15人に応じてもらった。

 原爆投下3日後に父と2人の兄を捜すため入市被爆した女性(74)は「戦争反対 平和を」と力強い文字で書き込んだ。

 生徒会長の3年清政美紀さん(15)は「原爆や戦争を体験したお年寄りが書かれた言葉からは、平和を望む強い心が伝わってきた」と話していた。(鈴中直美)

【写真説明】灯籠の和紙に平和メッセージを書く被爆者たち


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