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響き合う非戦の誓い 中学生ら210人が三良坂で集い '09/8/7

 広島「原爆の日」の6日、県北でも三次市や庄原市で追悼行事が開かれた。被爆者、遺族らをはじめ市民が、犠牲者を悼み、平和への思いを新たにした。

 原爆・戦争犠牲者を追悼する集いが、三次市三良坂町の三良坂平和公園であり、三良坂平和を願う会メンバーや中学生ら約210人が参列した。

 参列者は、この一年に亡くなった町内の被爆者6人を加えた340人分の原爆死没者名簿を、「母と子―わたす像」にささげ、子ども会や福祉施設など5団体が千羽鶴を手向けた。続いて、広島市への原爆投下時刻に合わせて黙とうした。

 願う会の湯免龍夫会長(71)は「核兵器廃絶を、粘り強く訴えていきたい」とあいさつ。被爆者の田口健三さん(79)は「悲しみと心の痛みを抱いた64年だった。核のない平和な世界を願う」と述べた。三良坂中の生徒代表の11人は三次市平和非核都市宣言を読み上げた。

 また集いの後、同中の全校生徒93人が平和を願い「この地球のどこかで」を合唱。初めての企画で、生徒会長の黒川誠也君(15)は「多くの人に伝わるよう思いを込めて歌った。学校の伝統として続いてほしい」と話した。(桜井邦彦)

【写真説明】平和非核都市宣言を読み上げる三良坂中の生徒


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