中国新聞オンライン
中国新聞 購読・試読のお申し込み
サイト内検索
核廃絶の願い、山口から 死没者之碑前で追悼式 '09/8/7

 広島に原爆が投下された6日、山口市宮野下の「原爆死没者之碑」前で、追悼式が営まれた。山口県内の被爆者たち約20人が参列し、核兵器廃絶を願った。

 式を主催する県原爆被爆者支援センターゆだ苑の田村茂照理事長(78)が「長い時間のかかった原爆症認定(集団訴訟)の問題に決着がつき、今年の追悼式は非常に意味がある。核廃絶を実現したい」とあいさつ。参列者が約1万羽の折り鶴を手向け、水や花をささげた。午前8時15分のサイレンに合わせ、全員で黙とうをした。

 県医務保険課によると、県内の被爆者健康手帳を持つ人は3月末で4408人。昨年同期比で192人減った。入市被爆した防府原爆被害者の会の福田寿会長(85)は「私たちは核兵器の恐ろしさを伝えていく使命がある」と決意を新たにした。(山本祐司)

【写真説明】碑に折り鶴を手向ける参列者


MenuTopBackNextLast