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被爆者・平和団体、広島で相次ぎ座り込み 久間防衛相発言受け '07/7/3

 久間章生防衛相が米国の原爆投下について「しょうがない」と発言した問題で、広島の被爆者団体や平和団体は二日、広島市中区の平和記念公園で、相次いで抗議の座り込みをした。

 県被団協(坪井直理事長)や連合広島など十二団体で構成する核兵器廃絶広島平和連絡会議は正午すぎから、九十五人が原爆慰霊碑前に座り込んだ。「罷免と辞任を求める」と書いた横断幕を掲げ、無言でアピール。県平和運動センターの向井高志議長は「核武装を肯定する政治家の失言が続きすぎ」と危機感をあらわにしていた。

 県内二十団体でつくる憲法と平和を守る広島共同センターは同時刻ごろ、約六十人が原爆資料館下に集合。もう一つの県被団協(金子一士理事長)の吉岡幸雄事務局長らが「撤回しても消せない重大発言」などと語気を強めた。

 東広島市役所前でも労組員らでつくる「憲法を守る東広島地区協議会」のメンバーら十九人が午後零時半から十五分間、抗議の座り込みをした。(田中美千子、治徳貴子)

【写真説明】抗議の横断幕を掲げ原爆資料館下に座り込む広島共同センターのメンバー


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