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「ヒロシマの記憶」ビデオ化 中国放送制作 '07/7/5

 被爆直後と最近の広島の風景や、被爆者の証言を記録した中国放送(広島市中区)の番組「ヒロシマの記憶」がビデオ化された。番組の制作スタッフは「修学旅行などで広島を訪れる人に見てほしい」と期待している。

 番組は二〇〇四年八月から一年間、五十二回にわたり放送された。約三十分に編集したビデオは、原爆ドームや広島城、袋町小学校(いずれも中区)など、市中心部の八カ所を取り上げた。

 被爆二カ月後の広島に入った日本映画社(現在の日本映画新社)のスタッフが撮影したフィルムを基に、撮影地点と同じ場所の最近の様子や、当時の状況を知る被爆者の話をハイビジョン映像で重ねている。

 被爆六十年を機に放送した番組は、原爆報道の経験が少ないスタッフが中心になって制作したという。丸山素子ライツ業務部長(50)は「文献を綿密に読み込み正確さにこだわった。被爆者が高齢化し、体験を語る人は少なくなっているが、映像の力で未来にメッセージ伝えたい」と話している。

 五千円(税別)。日本映画新社Tel03(5404)7874。(石川昌義)

【写真説明】被爆直後と最近の被爆地を映像で伝える番組「ヒロシマの記憶」のビデオ


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