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北米被爆者に健康不安 健診団第1班が帰国報告 '07/7/14

 在米被爆者の健康診断に当たった広島県医師会などの派遣団の第一班が帰国した。総団長を務めた県医師会の碓井静照会長(70)と団長の松村誠医師(57)は十三日、広島市西区の県医師会館で「被爆者の高齢化に伴い健康不安が増していた」などと現地の様子を話した。

 碓井会長は「検査内容の水準を保ちながら、健康相談などメンタル面のケアを重視する必要性を感じた」と述べ、健診会場へのアクセス確保などを今後の課題に挙げた。松村医師は「被爆者が話をしたくて待ちに待っているのを感じた。継続するのがヒロシマの医師の責任」と話した。

 第一班は、七人の医師と四人の事務職員らで構成。ロサンゼルスとホノルルで、被爆二世三十七人を含む計二百四十四人の健診にあたった。第二班は十八日―八月一日、サンフランシスコとシアトルを回る。(森田裕美)

【写真説明】米ホノルルで被爆者の健診にあたる松村医師<左>(広島県医師会提供)


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