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身近な被爆体験継承 安佐南区の児童・お年寄り '07/7/22

 広島市安佐南区高取北・安西地区の小学生十人が二十一日、地域のお年寄りと中区の平和記念公園を訪れ、被爆体験を聞いた。「記憶を風化させてはいけない」という高齢者施設の利用者の声を受け、同地区で施設を運営する社会福祉法人慈光会が企画した。

 講師に招いた語り部の寺前妙子さん(77)=安佐南区=は「被爆して運ばれて金輪島で、死に直面した人たちの『お母さん』という声が忘れられない」と体験を語った。

 小学生たちは寺前さんや、施設を利用するお年寄り六人とともに、動員学徒慰霊塔に千羽鶴を捧げた。小学四年金尾智華さん(9)は「鶴にもう戦争は起きてほしくないという思いを込めました」と話した。(新本恭子)

【写真説明】子どもたちと一緒に平和記念公園を訪れ、千羽鶴を手にするお年寄りたち


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